麻しん(はしか)(Measles)

麻しん(はしか)(Measles)とは

麻しん(はしか)は、麻しんウイルスによって起こる病気です。その感染力はウイルスの中で最も強く、麻しんを発症している人と同じ部屋にいるだけで(空気)感染することがあります。ワクチン接種を受けていない人は、海外旅行の際にかかる可能性が高いです。

どうやってうつる

ウイルスに感染したヒトに直接さわったり、そのヒトの吐いた息や咳に含まれる唾液などからうつります。

症状

感染して10~12日の症状のない期間があった後、高熱、咳、鼻水が数日間持続し、口の中に小さな(約1mm)白い発疹ができます。熱は一度下がりますが、再び上昇し、その後体中に赤い発疹ができます。別の病気に同時にかからなければ、7~10日後に回復します。

治療

特別な治療法はなく、症状を軽くするための治療がなされます。中耳炎や肺炎などの別の病気に同時にかかってしまった場合には、抗菌剤を投与する必要があります。先進国においては、滅多に死亡することはありませんが、まれに脳炎や肺炎で死亡することがあります。

予防

予防接種が有効です。予防効果を確実にするためには、2回の接種が必要です。予防接種を受けたことがなく、麻しんにかかったこともない場合には、ワクチン接種を受けることをお勧めします。

危険のある地域

世界中でうつる危険性があります。

さらに詳しい情報

厚生労働省 感染症情報:麻しんについて
アメリカ疾病管理予防センター(CDC):Yellow Book 麻しん(英文)